まぁもういいや…。死んでんだし。問題は5人だ。 とりあえず俺は開けっ放しのドアの隙間から部屋を出て、階段を降りた。 時計は夜中の2時をまわっていた。 父さんがリビングの椅子に座って、ぼーっと宙を見ている。 「成哉…。」 不意に名前を呟いてから、父さんはまた口を閉じる。 しばらく悩んだようにしていたが、やがてまた口を開いた。