その後シュアはとある土地で、「黒い水、石油」を手に入れた。強い異臭が放っている。この砂漠の下には、巨大な財宝が眠っている。

弓矢の先端に布を巻き付け、その石油を浸(ひた)した。燃える火の弓矢を作った。「隠された財宝」とは、「石油」のことなのか?

「光あれ」

弓矢の先端に、火が灯された。シュアはそれを武器にして、パレス人に奇襲攻撃を仕掛けた。

ワラ吹き屋根、木材で作られた家は簡単に焼け落ちた。レンガ作りの家では、窓から直接室内に矢を射っては内部を全焼させた。

 シュアは、戦いに明け暮れた。数十年以上もかけて、シュアはケインの土地を奪還し支配するのであった。

 ゼフの一二支族、ベン、シメン、ユダ、イサル、ゼルン、ガカ、アスル、ダノン、アフタ、ミール、ナセ、イムがいる。その子孫たちが、一二の領土を統治することになった。

 太陽系を例にとれば、一二個の惑星から成り立っている。太陽をヤブーと継承者ゼフとみなせば、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、一0番目の惑星セドナ(エスキモーのイヌイット神話に登場する、海の女神)と、まだ名付けられていない二つの惑星で一二の士族となる。

 一二個の惑星は、天文学に優れたラエル人たちによって、太古の時代からその存在はすでに確認されていた。

長年の惑星の動きを観察することで、知っていたのだ。
 星座も基本的には「一二」あるとされるが、「へびつかい座」を入れると一三星座となる。

 シュアの統率力により、平和な時代が続いた。長い年月をかけてケインの土地、その周辺の土地を手に入れた。

これでシュアの目的は、達成した。使命を果たし、その役目を終えるのであった。