雨が降り続いた。乾いた大地をぬらし、緑を与え作物に潤いと実りをもたらした。

 宮殿に戻ったハブ国王は、ベル王妃にその出来事を伝えた。激怒したベル王妃は、報復としてラエルの司祭者たちを、またもや殺してしまった。

なおかつ、リヤの殺害をも命じた。リヤは逃亡し、シナ山に逃れた。モズの時のように、リヤはそこで座禅を組み、しばらくは心身ともに休めて修行をするのであった。

 ある日、リヤはシナ山で修行していると、「主」が怒り狂いだした。台風で土砂が崩れ、地震によって大地が裂けた。

その時、石油がわきだしては燃え上がる炎の柱となった。リヤは慌てふためいた。
「主」が、下山しろと命じているようでもあった。シナ山を下り、ハブ国王が滞在している町に向かうのであった。