「あのさ,ちょっと目つぶってくれないかな??」


「え…うん…」


あたしは,健人の左耳に紫のピアスをつけてあげた。

「恋紗…??もしかして…」


「誕生日おめでと♪」


「恋紗…」


「ピアスなら,野球の練習の邪魔にならないでしょ??それに片方ずつなら,あたしのこと忘れないでしょ!!」

「どうしよう…すっげぇ嬉しいんだけど…恋紗が野球のことまで考えてるなんて…」


「当たり前じゃん!!」


「恋紗…こっちおいで??」