あたしは暖かいココアを,一口飲んだ。


「暖かい…」


この暖かさは皆の温もりなんだね…


仲間がいたから今笑顔でいられるんだね…


また昔みたいにたくさん笑えるかな??


アホなことして,皆と楽しめるかな??


ダメ!!


まずは,あたしが信じなきゃダメなんだよね!!


クセにしなきゃダメなんだよね!!


あたしは欲張りなんかじゃない。


ただ前みたいに,普通に暮らしていたい。


それからは皆無言で,時計の針だけ静かに正確に動いていた。