「あのさ,君名前なんて言うの??」


その声は,甘くて優しくてあたし達はその場で立ち尽くしていた。


「うッ,な…那奈ぁ…」


「(あたしと一緒の名前!?)」

「そっか,俺の彼女も菜奈ッて言うんだ…可愛いし天然で俺が守ってやんなくちゃいけない存在なんだ…」


「???…」


那奈ちゃんの目が点になっていた。


「あ,洗ってこの絆創膏つけな。」


「お兄ちゃんありがと♪」


「一人で帰れるか??」


「うんッ!!那奈強いもん!!」

「おうッ!!またな♪」


「ばいば−い!!」