家の少し手前で別れることにした。




手を振り合って、私だけが歩き出す。


たっくんは、私が見えなくなるまで見送ってくれるんだ、きっと。


ゆっくり歩く。


少しでもたっくんの心に残りたいから。




さよなら、たっくん。


私の大好きな人。


世界でたったひとりのたっくん。




月曜日のバイトはいつも楽しみだった。


たっくんに会えるから。




こっそりトイレに忍び込んで、キスしたね。





いろんな所へ連れて行ってくれたね。


わがままばかり言ってごめんね。




たっくん。


最高のお別れだったね。




しばらくはたっくんのことが忘れられないと思うけど、いいかな。



一緒にいた時間が長いから、忘れるのには倍以上の時間がかかるだろうな。





ありがとう。



私の彼氏になってくれて、本当にありがとう。



私を愛してくれて、ありがとう。