「私…… みんなと仲良くなりたくて。ごめんなさい」




また泣きそうな声になった。



すると、山村の友達が立ち上がり、大声を出した。





「金森先生!それは違うと思います。電話しちゃえばって言ったのは金森先生なのに、本当に電話した後、自分は関係ないって顔して」




山村も続いて立ち上がる。




「私、金森先生のことが好きだった。とても憧れていたし、仲良くなりたかった。一緒に新垣先生のことを話しているのが楽しくて、友達みたいに思っていました」




金森は黙って下を向いていた。



俺に、金森達のことを教えてくれた生徒が手を挙げた。




「私、新垣先生に恋愛感情はないけど、もしあったとしても、絶対にそんなことしないと思う。だって、新垣先生結婚してるんだよ。奥さんだっているのに、家に電話とかありえない。自宅の番号調べるだけでも悪いことなのに、それを生徒に教えるって最低じゃない?」