「金森っち、さすがに自宅の電話とかやばいだろ」


「お前、何がしたいの?」


「俺があげた写真返せよ」





男子までもが私にいじわるを言い始めた。



仲良くなって、新垣先生の写真を何枚もくれた男子生徒までもが、私に……




「ひどい!!」





私は教室を飛び出した。


扉を乱暴に閉めて、廊下に出る。




廊下の窓にもたれた新垣先生が、悲しそうな顔をして私を見た。




「どこ行くんだ?」





新垣先生まで私をいじめるの?




私は廊下を走って走ってただ走って逃げた。




追いかけて来てくれると思ったのに、新垣先生は私の名前を呼んだだけだった。





―金森先生目線―