「お待たせしました」



運ばれてきたカラフルなデザートに、ゆかりの表情が明るくなった。




「おいしそう!!ちょっと味見させてね」


「うん。私もちょうだいね」






ゆかりの為に何ができるだろう。


私はいつもゆかりに助けられてきた。


ゆかりがいたから今の幸せがある。





「何かできることあれば言ってね。結婚したからって遠慮しないで!夜中でも電話して来てね」




私は杏仁豆腐を口へ運ぶ。


ゆかりは、オレンジのジュレをスプーンにのせた。




「え~!でも、エッチ中だったらって考えるよ。新婚だし!」




「そんなこと気にしないで!先生とは毎日一緒にいられるから。ゆかりとは滅多に会えないから心配だよ」




ゆかりは、わかったわかったと言って私の口にさくらんぼを入れた。