「助かったよ。ありがとう。」


えっ…。


そんなに素直に言われると、文句も言えないよ…。




「あのっ…私、帰りますね。」


スッと立ち上がる私の少し後から先生も立ち上がった。


「外、暑いから気をつけて帰れよ。」



そう言うとポンと私の頭に手をのせた。