「ちなみに幸歩って誕生日いつなの?」 「…実は今日なんだ…。」 私がそう言った途端、教室が静かになった。 え…… 私…変なこと言っちゃった? 不安に思いながらクラスを見渡すと、今度はどっと拍手が沸き起こる。 「本当に!?おめでとう!!」 梗子も笑顔で拍手をする。 クラスのみんなから“おめでとう”の言葉が私に飛んで来て、なんだか嬉しい気持ちになっていた。