「デートはしてないよ…。先生の付き添いでコンサートにちょっと行ったけど…。」



「それが“デート”って言うんだよ!」



にこにこしたがら私の背中をポンと軽く叩く。


「違うよ…!だって付き合ってるわけじゃないんだから………あっ……」



つい、いつもの調子で言っちゃったけど、違ってるのは私の方じゃん。



「最後の“あっ”って何〜?もしかして、やっと先生と付き合い始めたの?」



「……うん。」



ああ…なんか恥ずかしい…。