「今日から、改めてよろしくな…幸歩。」



先生は私の頭を撫でる。



「……はい…。」



私はコクンと頷いた。



今、私のこと…名前呼んだよね?



名前で呼ばれるの、初めてお母さんと学校に挨拶しに来た時以来だ…。



なんか不思議。



あの時は、名前を呼ばれても何も感じなかったのに、今は……



なぜか、ドキッとする…。