「取消したりしませんから、安心して下さい。」



「ありがとう。それじゃあ和丘…」


先生は私をクルリと自分の方に向かい合わせる。



「なんですか…?」





「キス…していい?」



「キス!?」


この前も聞かれたような気がしますけど…。



「言っておくけど、今日のは大切なキスだよ。俺たちが付き合い始めた記念。始まりのキスだから…。」



始まりのキス…かあ…。



これから始まっていくんだもんね…私と先生。