「あ…知未、久しぶりに来たんだし、少しゆっくりしていけば?」


先生は部屋の前に戻り、ドアを開けると、手招きしてから先に中に入った。



「お兄ちゃんごめん!この後仕事あるんだ…。その代わり……」



へっ!?


知未さんに、いきなり腕を掴まれ、先生の部屋の前まで連れて行かれる私…。



あの……知未さん!?



「幸歩ちゃんと、お茶でも飲んで、ゆっくり過ごしてね!!」



バンッと背中を押された勢いで、私は先生の胸の中に飛び込むような形に。