「上等だ…俺から会いに行ってやるから待ってろって伝えといてくれ!!」

「あはは!!分かったよ…じゃあ僕は少し仕事があるから行くけど…餞別がわりに一つだけアドバイスをするよ」

ミツハルは得意の笑顔を浮かべながら一言…。

「信頼出来る仲間を探しなハヤト!!それが僕からのアドバイス」

そう言った後ミツハルは俺とは逆方向…高校生地区に入って行った…。

これからは一人か…。

まずは町を見に行くとするか…。

俺は俗に言う中学生地区に初めて足を踏み入れた…。

町はある意味活気に溢れていた…。

道路に車は走ってないがバイクはそれなりに走っている…。

複数の人間が町をたむろっていたり、怒声や悲鳴がチラホラと聞こえる…。

また…地面に座り虚ろな目をしながら空を見上げている奴もいた…。

ここがジャッジタウンか…。

自由に出入りできる監守無しの少年院…。

俺がゆっくり歩きながら町を見ていたら一人の男が話かけてきた…。

「おいお前!!見ない顔だな…格好を見る限り新人か!?」

俺に話かけてきたのはまだあどけなさが十分残ってる顔立ちの男だった…。

活発そうで…言うなればヤンチャ小僧。

「あぁ…今日からこの町の住人だ…何か用か??」

「用何て一つしかないだろ…ケンカだよ」

男はニカっと笑うと構えを取った…。

すると回りにいきなり野次馬が出来た…。

丸く円を描く様に…人で出来たリングが出来た。