「マリコの旦那になるハヤちゃんの顔を殴る何て…誰に殴られたの!?文句言ってくる!」

…やっぱ叔母さんには勝てないな…。

「またいつものが始まったよ…ハヤト私の部屋行こ??」

俺は興奮している叔母さんを適当に宥めてマリコの部屋に向かった…。

久しぶりに入ったマリコの部屋はかなり変わっていた…。

昔はピンクを基調とした派手な部屋だったのに今は白を基調としたあっさりとした部屋だ…。

相変わらず縫いぐるみは多いが…。

「そんなジロジロ見ないでよ…ちょっと汚いけど」

汚い…??

この掃除が行き届いてる部屋がか??

乱れてると言えば机の上にある教材ぐらいだ…。

乱れてると言っても勉強の途中で起きっ放しになってるだけなんだが…。

「いや…普通に綺麗だろ…つうか模様替えしたのか!?」

「模様替えと言うか…お母さんが今年はピンクが風水的にダメだから白にしなさいって」

たかが風水でここまで変えたのか…。

流石だな…。

「でも私は白も好きだからこれでいいけど…」

「俺も前の部屋よりはこっちの部屋の方が落ち着く…」

やっぱりぃ??とか言いながらマリコが笑っていた…。

昔と変わらず…。

マリコは一度薬箱を取りに下に降りて行った…。