「ハデにやられたの間違いだろう??…」

「っぅわ!?ハヤト…何で学校に…」

「俺が学校に来たらダメか??」

トウマが自分の口を押さえながらヤベェって顔している…。

「…じゃあ俺達はそろそろ教室に戻るわ!またなトウマ!!」

トウマの友達??は俺を見付けるや脱兎のごとく教室に戻って行った…。

昨日もあんな風に逃げたのか…。

…あぁはなりたくないな。

「…ハヤト怒ってるか??怒るよなぁ…頼むから殴らないでくれ!!傷がまた開いちまう!頼むよハヤト!!」

いきなりトウマが俺に土下座しながら謝ってきた…。

回りからはまたハヤトの喧嘩が始まるよ…みたいな視線を感じる…。

「…殴らないから土下座は辞めろ…」

こんな形で目立つのは困る…。

「…ホントか??立った瞬間ぶん殴ったりしないか??」

「…しねぇよ…殴る気ならもう殴ってる…いいから早くた「ハヤトぉ!!また喧嘩してるの!?」…」

…お前が早く立たないからやかましい奴が来ちまったじゃねぇか…。

「トウマ君も早く逃げなよ!!ハヤトには私から言っとくから!」

「いや…俺は別に…」

流石のトウマもマリコには戸惑っていた…。

「ハヤトは私に任して!!てかトウマ君顔どうしたの!?ボコボコになってるよ!」

いま気付いたのかよ…。

確かに明るい所で見たトウマはハッキリ言ってヒドい顔だ…。

目元はガーゼで覆われており、口元と頬には病院で処方された湿布みたいな物が張られていた…。

「まさか!!ハヤト…弱い物イジメはしないと思ってたのに!しかもここまで殴るなんて…最低だよ…」

「マリコさん!?誤解だよ!この傷はハヤトにやられた傷じゃないよ」