一緒に下校していた友達のリカが、指をさしながらマリコに言ってきた。
「ホントだ…何やってんだろう?」
基本的にほっとけない性格のマリコだ。怖いもの知らずなのか、天然なのか、何も臆する事無く、揉めている集団に向かって歩いて行った。
「ちょっ、ちょっとマリコ!?」
友達のリカちゃんが静止の言葉を聞く事なく、走って行ってしまった。
校門の前にたどり着いたマリコは、トウマに向かって開口一番にこう口を開いた。
「ねぇ、こんな所で何してんの?」
「…危ないから下がっててマリコちゃん。すぐ済むから…」
トウマは、他校の集団の中心に居るフランケンみたいな男から目を放す事なく、マリコを後ろに下がらせた。
「すぐ済むだぁ!?三中の頭の俺に向かって良い度胸じゃねぇか…」
フランケンは、指の骨を鳴らしながら臨戦態勢をとりだした。
マリコやトウマが通っている中学校が二中で隣町が三中。数字が並んでいるのが理由なのかは解らないが、昔から因縁がある学校関係にあるのだ。
そして、今日はその因縁を晴らす為に、わざわざ出迎えてきたのだ。
「それは、やってみれば解るさ…ここは人目につく。場所を変えよう…」
トウマは、逃げる気はないみたく、フランケンにそう言うと、学校の外に歩いて行った。
だが、それを止める人間が居た。勇敢なる正直者の正義感あふれる…女の子が一人。
「ちょっと待ってトウマ君!ケンカは良くないよ?やめよこんな事…」
「ホントだ…何やってんだろう?」
基本的にほっとけない性格のマリコだ。怖いもの知らずなのか、天然なのか、何も臆する事無く、揉めている集団に向かって歩いて行った。
「ちょっ、ちょっとマリコ!?」
友達のリカちゃんが静止の言葉を聞く事なく、走って行ってしまった。
校門の前にたどり着いたマリコは、トウマに向かって開口一番にこう口を開いた。
「ねぇ、こんな所で何してんの?」
「…危ないから下がっててマリコちゃん。すぐ済むから…」
トウマは、他校の集団の中心に居るフランケンみたいな男から目を放す事なく、マリコを後ろに下がらせた。
「すぐ済むだぁ!?三中の頭の俺に向かって良い度胸じゃねぇか…」
フランケンは、指の骨を鳴らしながら臨戦態勢をとりだした。
マリコやトウマが通っている中学校が二中で隣町が三中。数字が並んでいるのが理由なのかは解らないが、昔から因縁がある学校関係にあるのだ。
そして、今日はその因縁を晴らす為に、わざわざ出迎えてきたのだ。
「それは、やってみれば解るさ…ここは人目につく。場所を変えよう…」
トウマは、逃げる気はないみたく、フランケンにそう言うと、学校の外に歩いて行った。
だが、それを止める人間が居た。勇敢なる正直者の正義感あふれる…女の子が一人。
「ちょっと待ってトウマ君!ケンカは良くないよ?やめよこんな事…」