ジャッジタウン…。

審判の町…。

そんな町が日本にあるのか??…。

「その町ではケンカは自由に出来るんだ!!…止める者もいないし咎める者もいない…本当に強い奴しか生き残れない…ねぇハヤト…ハヤトは今の生活に満足出来てる??」

ミツハルが俺を探る様な目付きで俺に聞いてきた…。

「……俺は…満足出来てない…」

そうなんだ…。

俺は死人も同然…。

俺に取って…生きてる理由は楽しいケンカをするだけ…。

そして今の俺はケンカを楽しめてない…。

今日みたいなザコ何人倒しても……心が満たされない…。

身体が熱くならない…。

…もっと強く慣れない…。

「…やっぱりハヤトはこっち側の人間だよ…ボクシングみたいにルールに縛られたケンカは出来ない…戦いの原点…ストリートファイトでしか満足出来ない人種…」

そうだろうな…格闘技になんて興味は無い…。

ケンカのルールは相手を倒した奴が勝ち…。

判定なんて有り得ない…。

だって優勢だろうが劣勢だろうが何が起こるか解らないだろう??

戦争だって相手国が負けを認めるか滅びるかしないと決着がつかない…。

第三者に何が解るって言うんだ…。