協力…か。弁護士の仕事ってそんなに時間に余裕があるものなのか?まぁ、聞くだけ聞いてみるか。

俺は、聞くだけタダだと思い、月島さんに少し相談してみる事にした…単刀直入に。

「…では一つだけ。月島さんは、ジャッジタウンって知ってますか?」

俺がジャッジタウンの事を聞いてみると、月島さんは以外な反応を示した。

「…どこでその町の事を聞いたんですか?あの町の存在は、関係者以外解らないはずなのに…」

関係者以外?この人…。

「知っているんですね…俺に知っている事を話していただけませんか?」

ジャッジタウンについて何かを知っている。しかも深い所まで…。

「それは……いいでしょう。私の知っている範囲でよければ話ましょう。ですが、お時間は良いのですか?どこかに出かける所だったのでは?」

確かにこれからバイトがあるが、それとこれとは話は別だ。少しでも情報が欲しい俺は、今日のバイトを代わってもらい、月島さんの話を訊く事にした。

俺の家で話をしてもいいのだが、月島さんがランチでも一緒に食べようと言ってきたので、近くにあるファミレスに行く事にした…。

ファミレスに入り、適当に注文を頼むと、俺は月島さんに話を切り出した。

「早速で済みませんが、ジャッジタウンについて教えて下さい…」

「解りました。じゃあまず最初に、カズヤ君はジャッジタウンについて何処で知りましたか?」

月島さんは俺の様子を伺いながらも、俺にジャッジタウンの存在を何処で聞いたかを聞いてきた。俺は、マモルの名前を伏せ、簡単ないきさつを月島さんに話した。

俺の行方不明の弟…つまりは、ヒサジがジャッジタウンに居る可能性が高いのでジャッジタウンの場所を調べていると言う事を。