…予想通りの人物みたいだな。

三年も前の話だが今でも覚えている…。

楽しそうにケンカする銀次の姿が…。

「そういえば僕も聞きたいんだけど、ハヤトはどこで銀次さんに会ったの??」

ミツハルがストローを飲み物の中に入れながら聞いてきた…。

「それは……」

俺は銀次に会った頃の話をミツハルに話した…。

「なるほどねぇ…あの頃この町に来てたんだ…」

「この町の人間じゃないのか??」

俺も薄々気付いていたがあえてミツハルに聞いてみた…。

三年間も探して名前すら解らなかったんだ…。

だからこの町の人間でないのは明らかだ…。

「違うよ…銀次さんは強い奴を探しによく色んな町に遠征するからさぁ!!多分この町に来たのも気紛れだったと思う」

「気紛れって…気紛れで来てあんなケンカしたのかよ」

俺が言うのもあれだが呆れてしまう…。

何処の世界に気紛れできた町でヤクザ10人とケンカするバカがいる…。

「そこが銀次さんのいい所なんだけどね…典型的な自由人だからさ!!」

何か思い当たる節があるのだろう…。

ミツハルが思いだし笑いをしながら言ってきた…。