俺は一人頭を混乱させてた…。

だがマモルはそれを予期していたのか、冷静な口調で俺の疑問に答えてくれた…。

「カズヤの言っている事も解る…でも確かにジャッジタウンは存在するんだ。社会に適応出来ない人種のフェイルセーフとしてな…俺も昔ジャッジタウンに住んでいたから間違いないよ」

マモルもジャッジタウンに住んでいた?

じゃあ本当にそんな場所が存在するのか?

「…百歩譲ってジャッジタウンの存在は認める。でも、なんでヒサジがそんな場所に居るんだ?」

マモルに聞いてもしょうがないのに、俺は口に出して疑問をぶつけた。

「それは解らない…もしかしたらマスターに見出されたのかもしれないな」

また解らない単語が出てきた…。

いい加減頭がついていけなくなってきたぞ。

でもここで投げ出すわけにはいかない…俺はどうしてもヒサジに会って話さないといけない事があるんだ。

「取りあえず話は解った。マモル…ジャッジタウンの場所を教えてくれ」

解らない事をいつまでも悩んでも仕方ないんだ…。

俺はマモルにジャッジタウンの場所を聞いた。

「…それは出来ない」

だがマモルは俺にジャッジタウンの場所を教えてくれなかった。

「何故だ?俺はどうしてもヒサジに会わないと…」

「カズヤ…悪いが俺は友達としてお前にジャッジタウンの場所を教える訳にはいかない」

「だから何故だ!?」