おそらくヒサジは、自分の忌まわしい過去と向き合っている…。

俺はここで待っているだけでいいのか?傷を手当し終わった今、自分に出来ることは何もないのか?……俺は知りたい。

この町で起きた事件の真相を…。

「やっぱり、待つのは性に合わないな…」

ハヤトは、ポケットから携帯を取り出して電話をかけた…。電話の相手は、以外にもすぐに電話に出た。

「もしもし。どうしたのハヤト?」

もちろん電話の相手はミツハルだ…。

「なぁミツハル…俺は…」

「なぁんてね!言わなくても解ってるよハヤト…事件の真相を早く知りたいんでしょ?」

ミツハルは、ハヤトが説明する前に解っていたようだ…。

ミツハルはハヤトの話を遮り、話を切り出した。

「あぁ…待つのは性に合わなくてな。出来れば今日中に事の真相を知りたい…」

ミツハルは後日ちゃんと説明すると言っていた、説明を先延ばしにした理由は解っている
…。

おそらく今日捕まった奴等をかくまったり、詳しい事情を調べるためだ…。

だから後日、時間を取って説明すると言ったのだろう…。

けど俺は早く知りたいんだ…早くこのモヤモヤした気持ちをスッキリさせたい…。

ハヤトは断られる事を承知の上でミツハルに頼み込んだ…。