だが銀次は…

「ちゃんと集まる筈だぜ、昔から不良はイベントや祭りが好きな人種なんだからな。それに、今はお前がこの地区の頭なんだ！お前が声をかければ必ずみんな集まる…まぁやってみれば解るさ」

と自信満々な様子だ…。

特に断る理由もない俺は、銀次の提案にのりレクレーションをする事に決めた…。

まず全員で1000人分にもなる焼肉の食料を、近所のスーパーで、予約しておく…。

野球道具は当日までに銀次が用意するらしく、銀次に任した…。

そしてレクレーション当日…。

球場がある運動公園には、約1000人の人間が集まった…。

「だから言っただろドラゴン!!ちゃんと集まるってよ」

銀次は嬉しそうに、俺に話し掛けてくる…。

まぁ確かに集まったがよ…どう見ても仕方なく来ましたって奴等ばかりだろ。

ある奴はバイクで走り回り、ある奴は女をナンパしている…。

もう言い出したらキリが無い。

「まぁ…取りあえず始めますか」

集まっただけ奇跡なんだ…取りあえずやってみよう。

俺は来た奴全員に号令をかけて、レクレーションを始めた…。