「何度も話を切って悪かったなヒサジ!!あれは熱い夏の日だったな…女関係の小さな小競り合いが、グループ同士の抗争に発展した事があってよ。規模は小さかったが、それでも50人ぐらいの抗争だった…全員が凶器を所持していて、放っといたら確実に死人が出る状態よ!全員が麻薬のやり過ぎで、正気じゃなかったしな…」

「仲裁に入る奴はいなかったのか??」

流石にそれはまずいだろ…死人が出たら、町自体の存続が危ない…。

「俺達には無理だった…でも抗争が始まる寸前に救世主が現れたんだ!!」

そう…まさに救世主。

俺はあの日の事を一生忘れないだろう…あの日の『銀次』の姿を。



「ぶっ殺してやるよっテメェ等!!」

「上等だコラァ!!殺ってみろや!!」

夏の暑い日…いつもとはまた違う、ケンカが始まろうとしていた…。

高校生地区全体の人数が、約1000人に対して50人…。

普通なら止めれる…。

けど今日のケンカは様子がおかしかった…。

ドラゴンは我関せずをしながらも、野次馬の一人として様子を見ていた…。