「わりぃわりぃ…ふぅ…。これには深い事情があるんだよヒサジ。いまカズヤは俺の家に居るんだけどよ！俺の家までまだ距離があるから、昔話をしてやるよ」

ドラゴンは止めてた足を進めながら、話を始めた…。

「俺が初めて高校生地区に足を踏み入れた時は、ヒサジの言ってた通りの場所だったよ…町が壊れるぐらいの勢いでケンカを毎日していたし、シャブをキメている奴だらけだった…」

ドラゴンは回りの風景を見ながら語りだし、何処か懐かしそうな表情だ…。

麻薬か…嫌な思い出しかねぇな。

「その頃の高校生地区は過去最低な、不良達が集まっていてな。それこそ手がつけられない状況だった…俺自身も来た当時は色々苦労したんだよ。タイマンなら負ける気がしなかったが、ナイフや木刀を使って複数で襲いかかってくるんだよ…流石に凶器を持った複数人に襲われたら、逃げるしかなかった」

凶器を使ってのケンカか…不良のプライド何て関係無い奴等の集まりだったんだな。

割とシリアスに話していたドラゴンだったが、ここまで話してまた笑い出した…。

ドラゴンって意外と笑い上戸だな…。

ギャップが有り過ぎるだろ…。