そして高い身長や、ドラゴンの刺青もあいまって、威圧的な風貌をしている…。

「それじゃあヒサジと呼ばせてもらうな。俺の事もドラゴンでいいからよ。それと無理に敬語も使わなくていいぜ！実はなヒサジ…高校生地区に来てもらいたいんだ」

ドラゴンはサングラス越しに笑いながら、話してくれた…。

厳つい風貌とは違い、随分と優しい口調だ…。

ギャップが凄すぎる…。

「…わかった。失礼がない程度にタメ口を使わしてもらう…それよりも何で高校生地区に行かなくちゃいけないんだ??てか俺が高校生地区に入って大丈夫なのか??」

基本的に、ライセンスを持っている人間じゃないと、自由に出入りは出来ない…。

当然俺もヒサジも、ライセンスは持ってないから高校生地区には入った事がない…。

だからヒサジの疑問はもっともだった…。

「俺がライセンスを持っているから大丈夫だ。上にもちゃんと話は通しているから、ヒサジが高校生地区に行っても問題はない…」

まぁ中学生地区に来れるんだから、ライセンスを持っているんだろうな…。

ドラゴンは一度話を区切り、余りにも意外なワードを発した…。

「…カズヤが、高校生地区で待っている」