そして俺はというと…。

「お前がハヤトか!!初めて会うよな。銀次だ!!宜しく!!」

銀次と対面していた…。

「あぁ…俺はハヤト。あんたと会う為にこの町に来て…だから…」

小学生の時に銀次のケンカを見て俺の人生観が変わった…。

銀次のケンカの強さや眼光に憧れ、俺もああなりたいと思った初めての象徴…。

憧れに近い思いを持っていた相手と、初めて会ったんだ…俺は柄にもなく少し緊張していた…。

「しゃっちょこ張るなよハヤト!!俺もお前には会ってみたかったんだ。ミツハルから話は聞いていたからな!!」

銀次は俺の肩をバシバシ叩きながら、人懐っこい顔で笑っていた…。

俺も思わず緊張が解けて、笑ってしまった…。

「積もる話もあるだろうが後にしよう…タケシや他の面々を病院に連れていかないといけない」

ヒサジがタケシを肩に担ぎながら言ってきた…。

すっかり忘れていたが、タケシの怪我は結構ヒドかった。

ケンカの最中は我慢していたんだろうが、今は一人で立っていられないぐらい意識が朦朧としていた…。

「そうだな…まずはみんなで病院に行こう。それとミツハル…後で詳しい話を聞かせてもらえるか??」