意外な人物の登場にゲンも思わず手を離した…。

この町に居る誰しもが知っているこの男…不良界のカリスマ銀次はゲンに殴られた男をゆっくり地面に座らせていた…。

「銀次さん…コイツ等はどうするんだ??」

銀次の傍らにいたスキンヘッドは、目の前で直立不動になっている奴等を親指で指して聞いていた…。

「コイツ等か??取りあえずウチで保護するさ…そうでもしないとどんな目に合うか解らんしな…ちょっとミツハルと連絡を取ってくれドラゴン」

「僕ならもう居ますよ銀次さん」

何時から居たのかミツハルは複数の人間を連れてこちらに来ていた…。

「ミツハル…敵さんは見付かったのか??」

「えぇ…ちゃっかりビルの影で撮影していましたよ。今は他の仲間がいないか回りを調べさせています…」

「そうかい!!じゃあ無事解決だな…」

銀次は回りに居る俺らに向かってこう聞いてきた…。

「他に仲間が居るなら出て来い!!どうせ口を割られてバレるんだから今出て来た方が利口だぞ!!お前等の安全は俺が保証してやるからよ」

とな…。