ジンの後ろには幹部の四人衆の一人が控えていた…。

「彼は俺のボディーガードだからね。俺と戦いたいなら彼を倒してからだよ…」

レガシーの無口四人衆…ジンが戦闘訓練を施したレガシーの精鋭部隊。

ジンの命令を忠実にこなすジンの私兵…実力は知らないがどうなんだろうな。

その一人なのだろう男が俺の目の前に出てきた…。

「ヒサジ…コイツは俺がやる。お前は下がった休憩してろよ…」

フラフラの状態のタケシが俺の肩を後ろに押しやり、前に出て行った…。

「タケシお前っ!!……解った。任せたぞタケシ…」

俺は文句を言おうとしたが…タケシの目を見たら何も言えなかった。

「さて行くか!!覚悟しろよ無口君♪」

タケシが肩を回して身体をほぐしていたら……。

後方から怒声が聞こえてきた…。







ハヤトは防戦一方だった…デブは意外にも強くガードをするので精一杯。

しかもウエイトがある分パンチが身体にこたえる…衝撃に耐えきれず何回も地面と仲良くなった。

俺が地面に倒れる度に回りは盛り上がる…。

これまでなのか…俺の力はこんなものなのか…。