「話の続きは私にさせて貰えますか白鳥先生…」

いつの間に来たのか、少し年配の白衣を来た女医が部屋の中に居た。

「はい…後は柏木先生に任せます。私はこれで」

白鳥先生は俺にも挨拶をした後、病室を後にした…。

「初めましてヒザシ君…サヨちゃんの担当医を勤めさせてもらっている柏木です」

柏木先生は俺に笑顔を向けて綺麗にお辞儀をしてくれた。

「…ヒサジです」

俺はショックが大き過ぎて、素っ気なく挨拶してしまった…。

だが柏木先生はそんな俺を少しも気に止めず俺の側まで来て…

「いきなりで悪いけど、あの日に何があったか教えて貰えないかしら??サヨちゃんを治療する上で少しでも知っておきたいの」

と真剣な顔つきで俺に聞いてきた…。

「はい…解りました」

俺はサヨの為になるならと思い、あの日に起きた全てを話した…。




「なるほど…話は解ったわ!!嫌な事聞いてごめんなさいね。ヒサジ君も辛いのは解っているんだけど…」

「俺は大丈夫です…所で先生、サヨは治るんですか??」

俺の事はどうでもいい…。

俺はサヨの事を聞きたいんだ。