「…お前恥辱の意味解って言ってるのか??」

「はじって意味だよ」

「………」

知らなかった…。

もっと卑猥な意味だと思っていた…。

「学校一の秀才の私に向かって何言ってるのよ!!…どうせハヤトは卑猥な意味だと思ってたんでしょ??」

…意外に鋭いな…。

確かにマリコは学年で一番、勉強が出来る…。

勉強が出来て、人見知りせず、常に笑顔と元気を絶やさない自称美人…。

…俺とは全く正反対な存在…。

「まぁ仕方ないからさっきの嘘は許してあげる!!…じゃあ私お母さんと買い物行く約束してるからそろそろ帰るね!明日はちゃんと学校来るんだよ!!…バイバイ」

と言って手を振りながら嵐の様に去って行った…。

いつ見ても騒がしい女だ…。

何が楽しくてそんなに笑っていられる…。

何が楽しくて生きている…。

何が楽しくて俺は、マリコと一緒にいる…。

俺には負のオーラが出ているんだ…。

俺に近付くなよ…俺なんて居なくても普通に生活出来るだろ…。

マリコを不幸にしたくないんだ…。

俺の…俺のたった一人の友達だから…。

でも…無理やり近付けない様に冷たくマリコをあしらうことが出来なくて…。

俺の考えと思いが噛み合わなくて…俺は一人公園で自分にイラついていた…。