「君は三日間寝続けていたんだよ。頭部を殴られた衝撃で脳内出血を起こしていたんだ…病院に担ぎ込まれるのがもう少し遅かったら間違いなく死んでいた。ホントに助かって良かったよ」

医者はウソのなさそうな笑顔で、俺の手を握って答えた。

看護婦も医者の後ろで微笑んでいる。

「そうですか…助けて頂いてありがとうございます!!」

多分この人が俺を助けてくれたんだろう。

俺は首を固定されて動かせないので口だけでお礼を言った…。

「うん。どう致しまして!!」

医者も笑顔で俺のお礼を受け止めてくれた。

「ところで聞きたいんだけど…カズヤは助かりましたか??」

「カズヤ君かい??彼も一度生死を彷徨ったがもう大丈夫。まだ目を覚ましていないけど時期に目を覚ますはずだよ」

カズヤも無事か…ホントに良かった。

「…サヨはどうなりましたか??」

サヨは特に外傷が無いんだ。俺は軽い気持ちで先生に聞いた…。

すると先生は笑顔を消して暗い表情になった…。

まさかだよな…。

「先生!?サヨはどうなんですか??」