公園に着いた俺達はヒサジの元に向かった…。

ヒサジは公園のベンチに座っており、俺が来た事に気付くと立ち上がった…。

「悪いなハヤト…携帯返しとく…助かったよ…」

まずヒサジは貸していた俺の携帯を返してきた…。

携帯なんてどうでもいい…俺が欲しいのは…。

「あぁ…ヒサジ…話を聞かせてくれ…俺も何がなんだか解らないんだよ」

俺が欲しいのはヒサジが犯人じゃないと言うヒサジ自身の言葉だ…。

ヒサジの口からハッキリと聞く事が出来れば…俺はヒサジを完全に信用することが出来る…。

「解った…最初に言っとくが俺は犯人じゃ無い…犯人は…俺の兄貴だ…」

ヒサジの兄貴…何でヒサジの兄貴がこんな事をするんだ…。

ヒサジを陥れる様な事を…。

「ハヤト…長い話になる…ひとまず場所を変えよう…雨が降りそうだ」

確かにさっきよりも雲行きが怪しくなってきていた…。

「じゃあひとまず家に帰るか!!マリコちゃんとミカが心配だ!」

そういえばマリコとミカちゃんを家においたままだ…。

忘れてたよ…俺って意外に忘れっぽかったんだな…。

……少し気をつけよう。