何かウラがある筈なんだ…。

ヒサジを犯人に仕立てあげた黒幕が絶対に居る…。

「話は解った!!これからどうする??ヒサジを探すか??」

タケシがバイクにまたがりながら俺に聞いてきた…。

「そうだな…ヒサジなら犯人に心当たりがあるかもしれない…タケシはヒサジを探してくれ!!俺はこの足だ…足手まといになる…他の線を探してみるよ」

タケシは片手を上げて返事をした後…バイクで町中に消えて行った…。

「他の線って何か心当たりでもあるの??」

「…無い…けど今は一時を争う…ひとまずレガシーのジンに会いに行く…」

ジンを頼りたく無いが…アイツなら何か知ってるかもしれない…。

人生の全てを知ってそうな男だからな…。

「そっか…じゃあレガシーの溜まり場まで車で送るよ!!着いて行く事は出来ないけどそれくらいなら手伝える!」

「助かる…いつも悪いな」

「元はと言えば僕がハヤトに頼んだ事だからさ!!…逆にこんな事しか手伝えない僕の方こそごめん…」

ミツハルが珍しく真面目な顔で俺に謝ってきた…。

別にそんな事は無いのにな…。

「何でミツハルが謝るんだよ!!…俺は感謝してるんだ…色々気にかけて貰ってな…」

俺は恵まれているのかもな…俺の回りは良い奴ばっかだ。