「解った…色々聞いて悪かったな…俺らはもう行くよ先生…」

俺は先生に挨拶して病室を後にした…。

後ろからはタケシとミツハルが着いてくる…。

病院を出た時…あれだけ居た野次馬が居なくなっていた…多分入れない事に気付いて解散したんだろう…。

俺は回りに誰も居ない事を確認した後に話を切り出した…。

ある結論を…。

「ミツハル…やっぱりヒサジは犯人じゃない…別に犯人…いや違うな…最初から犯人は居ない…」

そう…俺の勘が正しければ犯人は居ない…。

「どういう事だハヤト!!犯人が居ないって」

タケシは気付かなかったか…まぁ無理も無い…。

俺も確証は無いから…。

「全部カスミの演技って事さ…顔の傷は本物だったけどあんなの俺の傷に比べれば対した事無い…」

「そうだけどよ…でもそれだけで演技とは限らないだろ!!」

「まぁな…でも俺が演技だと気付いた点はそこじゃない…カスミは決定的なミスを犯したんだ…」

そう…じゃないと説明がつかない…。

「別に不自然な点は無かったと思うけど…決定的なミスってなんなんだ??」

「それは昨日来たって言った事…あれは間違い無くウソだ…アイツはもっと前…少なくてもマリコがジャッジタウンに来た日には来ていた…」