「そうか??…ヒサジの方が全体的にカッコイイと思うぞ!?」

自慢じゃないが…ヒサジの方が確実にカッコイイ…。

短めの髪の毛で目鼻立ちがスッキリしているヒサジ…高い身長もあってか雑誌モデル顔負けだ。

それであのケンカの強さに頭の回転の速さ…精神面も文句の付け所が無い…。

彼女が居ないのが信じられないぐらいだ…。

「そんなこと無いよ!確かに顔は似てないけど、雰囲気が似ていると言うか…何か解らないけど似てるの!でも私はハヤトの顔の方が好きだから!!」

「…そうか…てかマリコって面食いじゃなかったのか??」

確か自分で言ってたよな??

「面食いだよ!!こう見えて好みはうるさいからね!そんな私がハヤトを選んだんだからハヤトも格好いいの!!もっと自信持って!」

マリコがニコッと笑いながら俺の肩をバシバシ叩いた…。

自信何て持てねぇって…。

今までモテたことないんだから…。

「俺の話はどうでもいいよ…取りあえずヒサジは大丈夫だって事だ!!…そういえば腹減ったな…飯でも食いに行くか??」

「…その足で大丈夫??」

「問題ねぇよ!さっさと行こうぜ」

家に居てもやっぱツマらないし…気晴らしにな…。

この後マリコと昼を食いに出掛けたんだ…恐らくこの町で最後になるであろうマリコとの昼食にな…。