俺は二人にミツハルから聞いた話を聞かせた…。

するとタケシがおもむろに話出した…。

「なるほど…俺も大切な人が不良に殺されたら…同じ事考えるかもな…」

タケシの言っている事はもっともだ…。

誰だって殺した相手を憎む…けど…。

「だが俺達を憎むのはお門違いだ…不良を憎むのは勝手だが俺達はそいつらとは違う」

理由は解らないが…俺は女や弱い奴とはもうケンカはしない…。

この町に来てから心に誓ったんだ…。

「そうだよな…俺達は違うもんな…よし!!この町をブッ壊そうとするなら全力で阻止してやろうぜ!!」

タケシが気合い十分な顔で手の平に拳を打ち付けた…。

そうだ…俺達で阻止するんだよ…全力でな…。

「ヒサジどうした??…顔色が良くねぇけど」

そういえばヒサジが黙りこんでいるな…確かに顔色が良くない。

タケシがヒサジが喋っていない事に気付いて声をかけた…。

「いや…何でも無い…ただ低血圧なだけだ…」

明らかに違うだろ…初めて聞いたし…。

この後もヒサジは何か考えている様でずっと難しい顔をしていた…。