俺はソファーの上で考え事していたら…いつの間に作ったのか…マリコが卵粥を持ってきた…。

スゲェ良い匂いがする…。

「口の中も痛いと思うけど…ちゃんと食べないと治る怪我も治らないから…」

「上手そうだな…ありがとなマリコ」

「えっ!?」

俺はマリコの好意が…わかんねぇけど凄く嬉しかった…。

自然と俺は笑顔を浮かべていた…。

そんな俺をビックリした表情でマリコが見詰めている…。

何でかな…俺はあんなに一方的にぶちのめされたのに…実に気分が良いんだ。

俺ってマゾっ気があるのかも…。

「もう!!どうせ笑うなら普通の顔の時に笑ってよ!顔の半分がガーゼで隠れた顔で笑われても喜び半分だよ!!」

「ちげぇねぇや!!」

俺もマリコも…この時は大声で笑っていたんだ…。

記憶に無いけど…恐らく幼稚園の時以来だな…。

こんなにマリコと笑いあったのは…。

ヒサジの事を忘れていたが…少し離れたカウンターの席でヒサジも嬉しそうに笑っていた…。

結局俺のせいでヒサジやマリコも夜飯が卵粥になったのだが…普通に旨かった…。

おかわりしたぐらいだ…。