ここでミツハルが俺とマリコの間に割って入ってきた…。

「は―いストップ!!マリコちゃんの気持ちも解るけど今日はハヤトの身体も考えて明日にしよう!!血も補充しないといけないしね」

誰のせいでここまで話が拗れたと思ってるんだよ…。

…俺も悪いけどよ。

「…わかった…ひとまずうちに帰ろ…」

マリコも俺の身体の状態を考えたんだろう…。

頑固なマリコにしては珍しく簡単に納得してくれた…。

「ハヤト…肩を貸そう…」

するとヒサジが俺の脇に自分の肩を滑り込ませ俺を立たせてくれた…。

「悪い…もう大丈夫だ!!松葉杖もあるし一人で歩ける…」

俺は先生に礼を言って病院を後にした…。

帰りはミツハルの車で帰ったんだが…車の中では結局マリコは…一度もこっちを見る事は無かった…。

後部座席の左側に座った俺は右目が軽くふさがっているので良く解らないが…。

家に着いた時…ミツハルに家に上がる様に言ったんだが…

「ちょっと調べたい事が出来たから僕は帰るよ!!明日電話するから出てねぇ！」

とか言いながら帰っちまった…。