流石ヒサジ…解ってるじゃねぇか…。

「絶対にダメ!!しばらくハヤトはケンカ禁止!!今度ばかりは絶対にダメ!!…また今日みたいなケンカしたらホントに許さないからね…」

マリコが俺の顔の至近距離で…しかもさっきのヒサジよりもおっかない顔で叫んだ…。

正直凄くビックリした…。

「いや…そんな訳には…」

「五月蠅い!!口答えはさせないから!!…ハヤトも私の気持ちを少しは考えてよぉ…ハヤトが自分一人で歩けない状態で…しかも頭から大量に出血していてシャツも血だらけだったって…ミツハルさんから話を聞いた時…ホントに心臓が止まるかと思ったんだから!!」

ミツハルの野郎…確かに嘘は言ってないが…もうちょっと上手く話してくれてもいいだろうが!!

マリコやヒサジの後ろでミツハルは俺に向かって…。

「ごめんね…」

と口パクで謝ってはいるが…頭が良いミツハルの事だ…完全にワザとだろう…。

「まぁ…気をつけるよ…」

「気をつけるじゃダメ!!絶対にケンカをしないってここで誓って!!…今回ばかりはホントに許さないから」

……本当に面倒な事になったよ…全く…。