これで帰りは問題無いな…。

「ふぅ…何か…眠たくなってきた」

俺は少し休もうと思い…噴水の縁で横になった…。

「……ヤト!!ハヤト!!大丈夫か!!」

俺は身体を揺すられて目を覚ました…。

顔を上げるとミツハルが俺のすぐ側に居たんだ…。

「もう来たのか…速いな」

「車を飛ばして来たからね…てかヒドい顔だね!!血だらけだよ」

ミツハルが痛そうとか言いながら俺を苦い顔で見ていた…。

「あぁ…デスのゲンに一方的にやられちまったよ…殺されかけた」

「取りあえずは話は後だよ…医者の所に行こう!!」

俺はミツハルに肩を借りて車に乗り込んだ…。

少し走ると行きつけ…と言うかタカシが昔お世話になった病院にたどり着いた…。

一見怪しい感じの店だがれっきとした病院だ…。

まぁ病室は二つしか無いんだけどな…。

中に入ると割と美人な30代後半の女医が俺を待っていた…。

「こんな時間にどうして…」

「さっきミツハル君から連絡があって待ってたのよ…また随分ヒドくやられたわね…」

来る前にミツハルが連絡入れていたのか…。

いつ見ても用意周到だよミツハルは…。

「済まないなミツハル…後一つ頼みたい事があるんだが…」

「解ってるよハヤト!!マリコちゃんには今連絡しに行くから!…じゃあ先生ハヤトをお願いしまぁす!」

俺を先生に預けたミツハルはすぐに俺の家に向かって車を走らせた…。

時々思うんだよな…ミツハルって心読めるんじゃねぇかって…。

その後俺は先生に治療を受けて傷を縫って貰った…。