「助けて貰う形になっちまったな…」

敵に助けられる何てな…。

非常に不本意だ…。

「別に気にしなくていいよ…こっちの都合で助けただけだから」

ジンは軽く微笑みながら俺を噴水の縁に座らせた…。

「悪い…てか何でお前がここに居るんだ??」

「俺のグループは色んな場所に見張りを置いている…そのメンバーにハヤトとゲンが接触したと連絡がきてね…万が一があると思って様子を見にきたんだよ」

見張りか…随分と回りを警戒しているな。

しかし…まだ頭がグラグラする…。

頭の出血は止まったが服が血だらけだ…。

洗濯で血おちるかな…。

「なるほどな…もう一つ教えてくれ…お前等も何か事を起こす気なのか」

さっきのゲンとの会話を聞く限りじゃコイツ等も何か企んでいる感じだ…。

「それは教えられない…でもまだ起こす気は無いよ…まだ数年先の話だ」

ジンは中性的な表情で…考えを外に出さない雰囲気で俺を見詰めて答えてきた…。

またその顔か…ホントにお前はゲンの兄か??

するとジンは他の幹部を連れて公園の出口に歩きだした…。

「俺が助けるのはここまでだ…帰りはハヤトで何とかしてね」

そう言い残しジンも帰ってしまった…。