「数は絞られたな…恐らくアイツらだ」

ただ暇潰しにたむろって居るだけの様に見えるが…何かがおかしい。

目線がな…。

男である以上、女に目が行くのは当然だ。

だが交替をしながら町に来た女を監視しているのはコイツらだけだ…。

だがまだ、憶測で動く訳にはいかない。

あと二、三日様子を見ないとダメだな。

「一回タケシ達の所に戻るか…うん?」

急に携帯が鳴り出した…。

携帯を取り出し開くと、ディスプレイにはミツハルの名前が出ている…。

「もしもし…」

「お疲れハヤト!!何か解った事ある??」

ミツハルの回りからは、小さく音楽の音が聞こえる。恐らく運転中だな…。

「あぁ…ある程度犯人は絞れた」

「へぇ、僕にもハヤトの推理を聞かせてよ」

俺は今までの調査の内容をミツハルに話してみた…。

「流石だねハヤト。少ない情報でよく、ここまで絞れたね…後は現行犯で掴まえるだけか」

「あぁ、現場を抑えないとダメだ。取りあえずは狙われそうな女を監視する」

そっちの方はヒサジが見付けてくれてるだろう…。