その手で額の汗を拭うと、顔に、真っ黒な機械油の跡がつく。

そうすると、こんな自分も、お国の役に立っているのだと思えたものだ。

晴興のような少年たちには、それが、誇らしかった。

大人たちのように、彼らの父親達のように、この偉大な戦争に参加することができるのだから。