断続的に聞こえてくる爆発音。

それでも、手を伸ばす先には、主となるべき者がいるはずだと、紅耀は、確信していた。

ひときわ強い熱風が、敵意の波のごとくに、彼の体に吹き寄せる。

それを意識した時には、体ごと後方に吹き飛ばされていた。