周囲に飛散した戦闘機の破片は、随分と遠くまで飛んでいる。

ようするに、晴興自身も、それだけの爆発に巻き込まれたということだ。

その、はずなのだ。

だというのに、不思議と、痛みはない。

何が起きたのか理解できないまま、呆然とその光景を見つめていると。