操縦桿を握る手はぶるぶると震え、まったく言うことをきかなかった。 仲間たちの決死の覚悟に、自分も続こう、と、そう思うのに、彼の身体は、まるで、彼のものではないかのようにふるまう。 自分の意志の弱さに、涙があふれる。